「かわいい」に対するイメージ

こんにちは。Aki’s Proofreading の明子です。
今日は、遠方に住む母とメールのやりとりをしていたときに考えたことを書きます。

以前、わたしは友人からアメリカのお土産にTシャツをいただいたことがありました。熊が耳にハイビスカスの花をかけているというシュールな絵柄で、わたしにとっては、なかなか”かわいらしいな”と思えるデザインです。しかし、汗を多くかくわたしにはちょっと厄介なグレーの生地だったので、タグも切らないまま保管していました。

そうとはいえ、着ないまま持っているのはもったいないし、あまり汗をかかない体質の母なら着るかもしれないと思い、母にメールで尋ねてみました。

わたし「お土産でいただいたTシャツ、”かわいい”デザインなんだけど、着る?」

母「”かわいい”Tシャツかー。普段”かわいい”デザインなんて着たことないから、着てみようかな」

はい、この時点で、母は違う意味で”かわいい”を想像してるなと思いました。
わたしが使った”かわいい”は、わたしや母の好みに合ってるよ、おしゃれだよ、というニュアンスを含んでいたのですが、おそらく母が思った”かわいい”は、フリルやレースなどいわゆるガーリーテイストという意味での”かわいい”。もともと、母は自分で着る服は自分で作ることが多く、シンプルなデザインを好むので、「普段着たことないから」という母の返事からすると、おそらくそんなイメージ。

その後、そのTシャツの細部を説明したところ、「尚のこと喜んで着る!」との返事だったので、後ほど送ったのですが、メールでの文字だけのやりとりの場合、いろんな意味を含む言葉を使うのは難しいなと感じました。

”かわいい”という言葉は、小動物や子供に対しても使いますし、大人に対しても服装や持ち物、髪型などさまざまなものに対して使います。ときにはスイーツに対しても使います。ただ、小動物や子供に対しては、守ってあげたいなというニュアンスを含んでいますが、スイーツに対して守ってあげたいという感情は浮かばないですし、そもそも言われた側がみんな喜ぶかどうかも微妙な感じです。もし外国人に”かわいい”の意味を説明するとしたら、はてさてどのように説明したらいいのかな、と、Tシャツ一枚からここまで深く考え込んでしまった出来事でした。

それにしても「普段着たことないから、着てみようかな」という母の好奇心は素敵だなと思いました。わたしも最近、これまで選ばなかった方を選んでみようということを心がけています。これまで見てこなかった景色を見てみたいなという好奇心からです。とはいえ、フリルやリボンのTシャツを母が着ている姿は想像できませんが。

では、また!今週も頑張りすぎない程度に頑張ります。