校正能力検定試験を受けたきっかけとは、という話

こんにちは!Aki’s Proofreadingの明子です。

冒頭から余談ですが、
「ゆっくりゆっくり、のんびり焦らず」、という意味を持つ言葉、
沖縄の方言では「よんなーよんなー」と言います。
イタリア語では「piano piano(ピアノ、ピアーノ)」。
英語では、relaxとかtake it easyがあてはまるんですかね。
同じ言葉を二つ続けて言うことに、のんびりさを実感できる気がします。
ということで、今日もよんなーよんなーいきましょうね。

さて、前回書きました、校正能力検定試験について、なぜわたしが受験したかをお話します。

これまでの職歴で校正を”行う”業務はありましたが、記事体広告の執筆の傍らで、とか、ほかのデザイナーさんのパッケージ制作の中で頼まれて、という「何かのついで」のような立ち位置で行ってきました。
なので私自身、校正とは「何かに付随して行う作業」としか捉えておらず、せっかく自分の特性に合う仕事だなあと思いながら、それが一つの業務として成立している仕事という認識はありませんでした。
東北では、出版という分母が少ないので、認識が浅いのは仕方なかったのだと思います。

そのため、今思えばわかることとして、大手の出版社や新聞社などで行われるような本格的な校正の方法はこれまで身につけたことがなく、各職場で引き継がれてきたやり方のみで覚えてきたのでした。

数年前、当時勤めていた職場で上司の同行として、とある包装・梱包資材企業にお伺いしました。その時お会いした支店長さんというのは同行した上司の元・部下であり、数年ぶりに再会され、上司も部下との再会を感慨深い表情をされていました。
その方は以前パッケージデザイナーを続けてこられた中で心機一転、現在の職場に入社され今に至るということなので、相当のご努力をされたのだなあというのはわたしでもわかりました。

その際いただいた名刺に「包装管理士」という資格が書かれてありました。包装管理士というのは、包装・梱包の方法だけでなく現代の環境に配慮した資材選びなどの技術を身につけたスペシャリストを指します。

近年、さまざまな民間資格が増えて、一時期は「資格マニア」という言葉があったように、あれもこれもと資格取得することが流行のようになった時期もありましたが、わたしは、目的が明確なのであれば、資格を取ることは努力を重ねるという意味では良いことだと思います。中にはお金さえ出せば資格を取れるようなものもあるようですが、基本的にはひたすら勉強することが必要です。

そのため、支店長さんの名刺を拝見したときにも「今の地位に至るまで懸命に努力されたのだろうな」ということを感じました。
名刺に書かれている資格は努力した証といっていいのではないかなとわたしは思います。

ちょっと、長くなってしまいましたので、この話の続き、わたしが校正能力検定を受験するに至るまでについては、次回に続くということにしましょう。

ではまた、よんなーよんなー、piano,piano!